賃貸 部屋を借りるときに建物の登記簿を取ってみた

部屋を借りるときに注意すること - 唸って踊れる千三つ屋
で、トラバを頂いたので、取っておいた登記簿を見てみました。ありがたやー。知らなかった!ほかにも、ブクマコメントや、トラバで大変勉強になることを教えてもらったので近いうちにまとめておこう。次の引越が思いのほか早く来そうな予感がします。。

実は、今回の物件を借りるときに、契約の段階で契約書でいろいろとアレだった(賃貸物件の契約書で気になっていること - Money does not hurt your heart)ので、登記簿は契約の前に取っていました。


会社の登記関係は一通り経験したことがあったのだけど、不動産ははじめてだったので手順をメモして置こう。

不動産登記簿の取り方

  1. 不動産には「地番」という住所とは異なる番号が付いているので、まずはソレを調べる。
    1. 普通の地図には載っていないので、ブルーマップというやつで調べるとイイらしい。東京都の図書館のOPACで調べたら会社の近くの図書館に在庫があった。ただ、図書館に行ったら休館日だった。
    2. 仕方がないので法務局に電話して、住所を伝えたら地番を教えてくれた!
  2. 地番を手に入れたら、オンライン登記簿閲覧ができるので、登記情報提供サービスで地番を入れて検索。
    1. クレジットカード決済して、登記簿が見れる。

ナニワ金融道なんかだと法務局へ行って登記簿を見る、なんて場面が良く出てくるけれど、最近は法務局に出向く必要もなかった。便利な時代になったものだ。

今回はなぜ登記簿を取ったのか?

実はトラバとは関係がなくて、契約のときに(賃貸物件の契約書で気になっていること - Money does not hurt your heart)、借主に不利な条項がいろいろ入っていたのが発端。

借りようとした物件に、礼金がなかったのだけど、礼金がないというのは住宅金融公庫融資物件の特徴だということがわかった。ただ、物件情報から住宅金融公庫融資物件だという裏付けが取れない。


住宅金融公庫融資物件の場合は、賃貸契約の際には、

「賃貸住宅標準契約書」の準拠
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の遵守

という契約が結ばれている(のかなぁ。。)。
入居者との契約について:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)
ただ、これは平成18年度以降で、平成18年度以前は、

 賃借人にとって不当な負担と思われるようなことを、一方的に賃貸の条件とすることを禁止しています。

という一文だけでガイドラインの遵守、なんかは書かれていない。。


賃貸物件を探すときに不動産屋さんに伝える条件 - Money does not hurt your heartに契約の条件を追加したのは、物件を探す条件だけじゃなくて、契約についても条件を入れておかないとなぁ、と今回の契約関連の経験を踏まえて入れたもの。

登記簿を見た結果

住宅金融公庫が一番抵当を付けていることがわかったので、住宅金融公庫と結んでいるはずの上記の条件を守る義務が貸主にはあるはず。

平成18年度以前の文言がどこまで効力を持つのかわからないけれど、交渉してみる価値はありそう。。

と考えたのだけど、住宅金融公庫から融資を受けてますよね、受けているからには賃借人に不利な条項を一方的に入れたり、国交省のガイドラインを遵守する必要がありますよね、という交渉をすると貸してくれなくなりそうだったので、契約をしてしまった。悔しいなぁ。。


なんだか民法だと契約が優先されるような気がするんだけど、とりあえずこれからゆっくりと交渉していこうと思う。

住宅金融公庫からお金を借りて賃貸経営をはじめる事って多いんじゃないだろうか?
その場合、上記の条件を満たさずに賃貸契約を結んでいたらどうなるんだろう?契約し直し?
なんとなく一回契約を結んだらそっちが優先されそうな気もするけど。


id:Lhankor_Mhyさんにもコメントを頂いたけれど、今回は重要事項説明を受けていないので、それも含めてじっくり交渉かな。

結論

不動産を持つとプライバシーがなくなる。
借金がいくらで利率はどれぐらいで、連帯保証人は誰で、近くに住んでいる息子っぽいなぁ、なんてことが透けて見えた。

部屋を借りるときに注意すること - 唸って踊れる千三つ屋で触れられている、共同担保は、土地と建物が担保に入っていた。あら。金額としてはまぁそんなもんかなぁ、というか家賃の利回りから考えると借金の金額は少なすぎる。ということは、頭金が多かった、という理解で良いのだろうか?


ほんと、今回の一連の経験は勉強になるなぁ。