無添加住宅に失望した。ほめおぱしっくい(漆喰)はひどすぎる。ニセ科学に染まらずにオーガニック、無添加を追求することの困難を思う。
無添加住宅、社長の本を2冊読んでみて、この会社は良さそうだなと思っていました。
無添加とか、オーガニック、と言った方面の会社や人は、どうにもエセ科学というかニセ科学というか、と親和性が高いようで、すぐにエセ科学にコンタミされてしまって使えなくなる、という経験が多かったのですが、無添加住宅は社長の著書を読む限り科学リテラシーが高そうだな、という印象がありました。
が、ここに来てこんなほめおぱしっくい、というのが無添加住宅+ホメオパシーとして紹介されていて愕然としました。「ホメオパシー」と「無添加住宅」がまさかオフィシャルにくっつくのを目にする日が来るとは思っていませんでした。
物質レベルでは、化学物質フリーの無添加住宅仕様が、目に見えないエネルギーレベルでは、ホメオパシーのレメディーが、家そのものと住む人の健康を守る住宅。
この文章を見て、めまいと言うか卒倒しそうでした。もう、なんかニセ科学臭ゆんゆんで、こんな文章書いてよく正気でいられるというか正気だったら書けないよなとか、
ああ、やはり蛇の道は蛇なのかと思うとともに、あれだけ高い理念と科学リテラシーに裏付けされている印象があった秋田憲司氏でも、朱に交われば赤くなってしまうのかとがっかりしています。
ほめおぱしっくいは、これまで無添加住宅のことを信用してきた人、無添加住宅で家を建てた人への裏切りでしょう。
無添加住宅の社長の本を読み返してみたのですが、ホメオパシーに関する記述は下記の通りで、この本を書いた時点ではホメオパシーについて特に確固とした考えを持っていなかったようです。その後の数カ月で、いったいどんなコンサルが来て何を吹き込まれてしまったのでしょうか。
読んでいた時の私のメモには、「ホメオパシーについてどう考えているのか、秋田社長に聞いてみたいが、奥付に是非間違いなどあればご指摘くださいと書いてあるが指摘先が書いていないので伝えられない」と書いています。
ホメオパシーについてきちんと調べもせずにホメオパシーを取り上げているように見える文章と読めますが、だとしたら脇が甘すぎます。ただでさえ、無添加、やオーガニック、はニセ科学と混じりやすいので、こういったホメオパシーや、マクロビオティックなんかのコンタミに対しては警戒しすぎてしすぎることは無いと思うのです。
- 作者: 秋田憲司
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ただし西洋にも、毒で毒を征する医療があると私のお客様から教えて頂きました。ホメオパシーと言って、「その症状と似た症状を起こす物質をきわめて薄くしてわずかに与える」ことによって、症状を軽減したりなおしたりしようとする療法だそうです
この本、この文章だけで台なしですね。。もったいない。
プラシーボを知らない社長には読めないし、ただ知らないだけかとも思っていたのですが、まさか本気でホメオパシーに走ってしまったのでしょうか。
少なくとも出版前に社内でも何名かのスタッフはチェックすると思うのですが、この文章が残ってしまった事は無添加住宅のスタッフも含めて脇の甘さ、科学リテラシーの不足があるのではと思わざるを選ません。
ひょっとしたら、無添加住宅の公式サイトにはほめおぱしっくいについての記載が見あたらないので、このほめおぱしっくいを謳っている会社が勝手に無添加住宅を騙っているだけなのでは、という気がします。
無添加住宅は、住みたいと思う数少ないハウスメーカーのひとつだったので、大変残念です。