この国には希望がない:勝間和代/日本を変えよう レビュー
毎日新聞社
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表紙の写真が不要。
個人の幸せから社会の幸せへ。
本当に ’こんな苦労が男にできるかバカヤロウ’ですよ。
もやもやを言葉にしてくれる
いつでも日本を捨てることができる人の言葉は重い。
インディで行こう!で勝間和代さんが示した自由・自立・自主・自尊の精神の別の側面からの議論の本。
ほとんどが対談なので、他の著書に比べて軽めの内容ですが、考えることが多い本でした。
この国にいていいんだろうか、と考えてしまいます。
いつでも国を捨てられるような準備をしておこうと思いますが、できればこの国で暮らしたいというのが本音です。
高学歴の女性を活用できていない、という現在の日本の状況は、起業する際にうまく使えれば強みになるかな、思います。優秀な人がレジうちをしていたり、弁当詰めのパートをしているなんて、社会的に多大な損失です。
いつになるかわかりませんが、次回起業するときには女性の活用を念頭に置いた事業戦略を立てようと思います。
三色ボールペンで引いたところまとめ−赤
日本とアメリカで、MBA卒業生の数が2けた違う
社会人になってしまうと学ぶ環境が激減するというのが問題でしょうか。
夜間の大学院も少ないし、夜間の大学院に通える時間には業務が終わらない。悪循環ですね。
通信教育も、充実しているとは言い難いし、会社としても応援しようとはしない。
世界との競争力を維持するためには勉強しないといけないと思うのですが、実際に勉強している人って社会人になってから驚きましたがとても少ないです。
世界中がいっせいに賢くなっている
勉強している人があまりいない、と言う状況は、国内だけで競争する分には有利になるのでいいのかもしれませんが、世界と闘う際には一人ではなくてチームで仕事をすることが多いので、みんな勉強してもらわないと困ります。ほんと。
ネットはメディアではなく、蒸気機関のような生産性に対する革命
こういう認識がある人って少ないですよね。私にとっても革命的だったのですが、そこまでのインパクトを感じている人は少ない。
日本はとにかく、子どもに冷たい国
これは何とかしないといけないと思いながら、どうしたらよいのかさっぱりわかりません。
老人ばかりが優遇されるこの社会を変えないと、老人は私たちの富を簒奪し尽くして死ぬつもりにしか見えません。
税金も格安で電車もバスも乗り放題、病院も行き放題だし年金ももらえる、対して若い世代からは搾り取っているという犯罪的な状況をどうしたら改善できるのだろう。
根本から教育しなおさなきゃいけないと思ったら、男をかえちゃったほうが早い
こういう風に言えることが大切ですよね。
手に職があれば、離婚の自由もある。男や会社や、国家に頼らなくても生きていける
自立して生きていける、というのはとても大切で、何かに依存しないといけない、という状況はとてもリスクが高いと思います。そういう認識を持って生きている人って少ないと思いますが、どうしてなんだろう?
子どもの扶養控除の金額を引き上げる
これは目から鱗が落ちました。こういう解決方法があったかと。
扶養控除の金額を引き上げて、子どもが二人いたら税金がかからないようにすればいろいろな問題がまずは解決するのではないでしょうか。
三色ボールペンで引いたところまとめ−青
結婚というのは大変厳しい契約
契約、だと言う認識を持っている人なんてほとんどいませんが、どこでああいう結婚に対する刷り込みって行われているんだろう?
投票に行こう
投票に行こうとは思うのですが、いったいどこに投票したらよいのかが正直よくわかりません。
いちばんよいことを言っているのは共産党のように思えてしまいます。
実際に実行できないからこそ空論を言えるのかもしれませんが、今のような状況を作った自民党に入れるべきではないのでしょうか?