科学では証明されていないこともたくさんあるという主張

昔から、周囲にマルチ商法やらパイロゲンやミキプルーン、血液型占いに血液型の説明書、星占いやら、生年月日で運命が決まるとか変なおばさんの占いなんかの、みたいな嘘、大げさ、紛らわしい商法とか悪徳商法とかマルチ商法に引っかかる人が多いの。


生年月日系の人には太陰暦で答えたり、世界標準時で誕生日を教えていろいろ話した後に日本だと違う日時ですね、といった展開がよいことがわかってきました。


最近は血液型を聞かれたときには、正確な解答を期すために「白血球の型ですか?」と確認することにしています。


あんな、弱った人からお金をむしりとる様な行為をしていて恥ずかしくないんだろうか?ないんだろうなぁ。。

というのはさておき、そういった人たちが私にいろいろ説明してくれて、それについていろいろ質問を重ねていると、最後に必ずいうことは、「科学では証明されていないこともたくさんある!」と言います。

そうやって逃げ道作っておく販売手法も理解できます。

また、科学では証明されていないこともある、というのも同意です。

ただ、証明されていなくても、統計的に効果を定量化することは可能だと思っています。

そもそも、今の薬品は作用機序不明だけど統計的に明らかに効果があるから、ということで使われているものもあると思うの。


いつも、そういう主張をする人たちに「データください」「論文教えてください」というのですが、一度ももらったことがありません。

バリエーションとして、「論文教えてください」といったら「英語だから」といわれたことがありますが、そもそも日本語の論文なんて期待してません。


作用機序が不明なものでも、統計的に有意な差はでると思うので、統計的な調査をしてさえすれば定量的なデータが出せるはずなのに、それが出せないのはやっぱり効果がないということを自ら証明していると思うのですが、なんでみんなだまされるのでしょう?

あるあるのあのひどいつくりでもみんな何の疑問も持たずにだまされるので、科学リテラシーの低さという点ではしょうがないのかもしれません。


別に私は、作用機序が知りたいわけでは全然なくて、統計的に使用している人と使用していない人で明らかな差があること=効果があることのデータが知りたいだけなのに、どうして教えてくれないんだろう。

二重盲検試験とか、300人ぐらいの対照試験の結果だけでもいいのに。
「なおった人もいるんだから試してみなよ」を繰り返し言われるのですが、「なおった人」がいることに疑問を持っているわけではなくて、「なおった人」の影にいる「なおらなかった人」がどれぐらいいるのかも知りたいのです。

片面提示よりも両面提示がよいよ、という営業の基本をなんで守れないんだろう?


うまい棒を毎日食べていたら癌がなおった人だっているはずだし、五穀を断ち、塩を断ち、水を断つ生活を4週間も続ければ確実に癌は消えます(死ぬけど)。

そんなにいいものだったら、使ってみたいし、試してみたいと思っているのに、いつも質問を重ねていくうちにみんな「科学では証明されていないこともある」って途中で逃げ出すし、「データください」「論文教えて下さい」を繰り返すとキれだすし、私が悪いのでしょうか。



追記:ひげぽんさんのところでこんな記事が。実家に付いてますw

http://d.hatena.ne.jp/higepon/20080820/1219236634