行動分析学

先日、好子嫌子の話が出てきたので読んでおこう。

行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)
杉山 尚子
集英社 (2005/09)
売り上げランキング: 5202

とても面白い本だった。
これまでの人の行動に対する見方ががらっと変わるぐらいのインパクトがあった。この年になって、そういうプリミティブな価値観が揺れることってあまりなかったので非常に新鮮。

MECE並の破壊力。

腑に落ちるし、使える学問だと思う。もっと勉強しておこう。
ただ、好子、嫌子の概念が簡単にわからない人に説明するときにはちょっと複雑すぎる。わかっている人同士でのコミュニケーションはとても楽になるのだけど、なんとかならないかなぁ。

これまで、自分がしてきた行動も、好子、嫌子で強化、弱化されているのがわかるし、うまく意識できれば自分、他人をコントロールするのにも使えそう。

ちょっと疑問に思ったのは、行動分析学では鬱病なんかの好子、嫌子がない状態になった場合、行動が弱化も強化もされない状態になったときのことをどういう風に説明するのだろう?そういう病的な心理状態については扱わないのだと思うけど。