妊娠したら夫婦で読むおすすめの本まとめとレビュー

別に夫婦じゃなくても良いです。
はてなまとめとNaverまとめでまとめてみようと思って少し使ったのですがよくわからなかったのでダイアリーに書いておこう。

パートナーもしくは自分が妊娠したときに、このあたり本を読んでおくと産婦人科の現状とか、妊娠中にどういうイベントがあるのかとかどういうリスクがあるのかとか産婦人科ではどういう検査をしているのかとかがわかって見通しが良くなるのでオススメです。

妊娠〜出産に関しては色々思うところもあるのですが、忘れそうなのでとりあえず妊娠中の本だけまとめておこう。

あんまり男性は興味がなかったりするみたいですが、知っておいたほうがよいと思うのでパートナーに興味がなさそうでも読ませておくとよいのではないかと。。というか男も読め。

周産期医療に関わる方たちには本当に頭が下がります。いつまでたっても状況が良くなっているように見えませんが、産婦人科へ行く側としてもある程度の知識はあったほうがよいのではないかと思うのです。

たまごクラブはどうにも内容が薄いし妊娠時期に合わせた情報が載ってなかったりするので、娯楽として買うには良いのですがたまごクラブ以外でも情報を得られるようにしておいたほうが良いんじゃないかと思います。

産声が消えていく (祥伝社文庫)

産声が消えていく (祥伝社文庫)


小説です。
とりあえず手っ取り早く知識を入れるのにストーリーを使う、というのは効率的な戦略だと思うので小説から入ると入りやすいです。

小説としてもそれなりに面白いし、最初の一冊として読んでみると楽しいです。妊娠中だと怖い話も出てきますが、こういうリスクがあるんだ、ということもわかるし、昨今の産科スタッフがどういう状態で仕事をしているのかがわかります。

ノーフォールト(上)(ハヤカワ文庫JA)

ノーフォールト(上)(ハヤカワ文庫JA)


ノーフォールト(下)(ハヤカワ文庫JA)

ノーフォールト(下)(ハヤカワ文庫JA)


こちらも産科の現場がどういう状態かよくわかる小説。小説としても面白い。
書いているのは昭和大学の周産期医療センターの教授なのでリアル。

五反田とか品川周辺の話が出てきたりします。福島の大野医院事件以降の産科の荒廃が伝わってきます。ちなみに昭和大学は、城南地域ではリスクがある分娩を扱う数少ない病院の一つです。双子だったり高齢出産だったり妊娠中に何かあると昭和大学か成育医療センターを紹介されるそうな。

ちゃんと受診していない妊婦は迷惑なのでやめましょう。

産科女医からの大切なお願い―妊娠・出産の心得11ヵ条

産科女医からの大切なお願い―妊娠・出産の心得11ヵ条


妊娠する前に読んでおくと良いかも。妊娠してからでも産科の医師がどういうふうに考えているかがよくわかります。どういうリスクがあって、何が起きうるのかも。なんというか、全然考えてない妊婦の話ばかり出てくるのでげんなりします。

産婦人科医バミュの「小悪魔日記」

産婦人科医バミュの「小悪魔日記」


ブログで有名な産婦人科医の本です。
http://ameblo.jp/sanfujinka/
いやほんと現場の人達は大変だなぁ、としみじみ。この働き方は無理だ。

踊る産科女医 (実用単行本)

踊る産科女医 (実用単行本)


産科女医からの大切なお願い―妊娠・出産の心得11ヵ条とおなじくコチラもセックスの本で有名な宋美玄先生の本。
こちらはマンガなので、字が読めない!といったパートナーの方ならこの本だけでもせめて読んでおくと心構え、リスク、親とか周りから言われそうなこと、の情報が得られます。

はじめての妊娠・出産安心マタニティブック―お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる!

はじめての妊娠・出産安心マタニティブック―お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる!


毎日パートナーと一緒に読むのがオススメ。そろそろxxcmになったとか、この時期はこういう症状が出たりするとかがわかるので不安が和らぎます。

すべてがわかる妊娠と出産の本

すべてがわかる妊娠と出産の本

  • 作者: ハイディマーコフ,サンディハザウェイ,アーリーンアイゼンバーグ,竹内正人,森田由美
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: 単行本
  • 購入: 5人 クリック: 86回
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オライリー的に言うならば「ミッフィー本」です。表紙ミッフィーじゃないけど。
網羅的に妊娠の経過と時期に合わせた症状やら検査やらリスクやらが書いてあるので、通しで読んでおくと産科の検査の時とかにまず「ええっはじめてきいたよ!」っていうことがなくなって安心です。

リスクに関してもかなり詳しく書いてあるので、どれか一冊だけ買うならこの本がオススメ。妊娠がわかった友人や親戚にプレゼントするならこれと上の二冊かな。

渡り医師犬童 (祥伝社文庫)

渡り医師犬童 (祥伝社文庫)


こちらはエンターテイメントとしての性格が強い小説ですが、小説としても疾走感がある展開でとても楽しめます。一気に読みました。
産科に限った話ではなく、医師はどうあるべきか、医療とはどうあるべきか考えさせられる上質な小説。

産科の救急対応の描写がリアルですばらしい。
産科関係の小説は、パートナーもしくは自分が妊娠〜出産前後に読むとより面白いんじゃないかと感じます。なんというか当事者感がリアル。